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当院では、管理栄養士による栄養指導を行っています。
糖尿病・高血圧・高脂血症の方など、ご希望の方はお気軽に受付までお申し付けください。
実施日時 | 毎週 水曜日・金曜日 午前 9:00~12:00 午後 14:30~17:00 |
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血糖コントロールを良好に、食事内容を見直しましょう
和風メニューを心掛けているAさんの“食事シート1・2”の調整をしてみました。
食事シート1~調整前メニュー~
メニュー | 目安 | 分量 | エネルギー(kcal) | 糖質量(g) | ||
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朝食 | ご飯 | 1杯 | 150g | 252 | 55.5 | 60.5g |
味噌汁 | 1杯 | 150g | 37 | 5.0 | ||
昼食 | 肉うどん | 1杯 | 280g | 420 | 60.3 | 100.3g |
コンビニおにぎり | 1個 | 100g | 177 | 40.0 | ||
夕食 | ご飯 | 1杯 | 150g | 252 | 55.5 | 82.2g |
サンマ塩焼 | 1皿 | 70g | 231 | 3.3 | ||
ポテトサラダ | 1皿 | 100g | 149 | 12.5 | ||
ビール | 1缶 | 350ml | 140 | 10.9 |
合計 1658kcal 242.7g(59%)
初回調整内容
1日の食事メニューの中から、Aさんに高エネルギー食品と高糖質食品を1つずつ選んでもらい、代替食品を決めました。
Aさんはビールのエネルギー量に注目し、カロリーオフに換えました。
また、昼食の肉うどんとおにぎりの重ね食べをやめて、肉うどん1杯にしました。
さらに、Aさんに糖質量を同量に食べてもらえるように、朝食量を増やして昼食メニューの組み合わせを考えてもらい、次回までに「食事シート2」の記入をお願いしました。
2回目調整内容
Aさんは朝食量が少なく、栄養不足になっていたことに気付き、オムレツ1皿とグリーンサラダ1皿を組み合わせて食べるようにしました。次に、昼食は肉うどんに副菜、リンゴ1/4ケを組み合わせ、ほぼ3食同量にしました。
同じエネルギー量内で、毎食ずつ糖質量を同量にすることで、糖質量の摂り過ぎをなくし、改善できたことを確認しました。
常に、Aさんの食嗜好を尊重し、体重の適正化(指示エネルギー量)と食後高血糖の是正(糖質量の摂り過ぎ)を目指して、自主性を持ち、継続できるようアドバイスしました。
食事シート2~調整後メニュー~
メニュー | 目安 | 分量 | エネルギー(kcal) | 糖質量(g) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
朝食 | ご飯 | 1杯 | 150g | 252 | 55.5 | 71.4g |
味噌汁 | 1杯 | 150g | 37 | 5.0 | ||
オムレツ | 1皿 | 90g | 86 | 3.0 | ||
グリーンサラダ | 1皿 | 115g | 37 | 7.9 | ||
昼食 | 肉うどん | 1杯 | 280g | 420 | 60.3 | 74.2g |
ほうれん草ゴマ和え | 1皿 | 85g | 83 | 8.4 | ||
リンゴ | 1/4ヶ | 37g | 20 | 5.5 | ||
夕食 | ご飯 | 1杯 | 150g | 252 | 55.5 | 74.0g |
サンマ塩焼 | 1皿 | 70g | 231 | 3.3 | ||
ポテトサラダ | 1皿 | 100g | 149 | 12.5 | ||
ビール(カロリーオフ) | 1缶 | 350ml | 91 | 1.7 |
合計 1658kcal 218.6g(53%)
毎日の生活の中で、どのようなタイミングで何を食べていますか?
糖尿病の食事療法については「決まりきった、制限のある食事」というマイナスのイメージを持ってしまい、長続きしない方が多くいらっしゃるようです。
食習慣は個人個人で異なるのが当たり前で、すべての方に合うような決まりきったメニューが無いのが実情です。
そこで私たちは、各々の患者さんにあった方法で、エネルギー量・糖質量を守り、栄養配分を調えられるメニュー作りを、一緒に話し合いながら進めていくようにしています。
「毎日の生活の中で、どのようなタイミングで何を食べていますか?」
「どういう料理がお好みですか、、、、、、?」
ぜひ教えてください!一緒に“続けられる食事療法”を考えていきましょう!
季節メニューの工夫についてご紹介しましょう
注目の食材は、卵・チーズ・厚揚げ・豆腐・アボガド・しめじ・わかめ等、糖質量の少ない(0.3g以下)食材を代替食材として毎日利用します。
また、買い置きのできる、大豆水煮缶・ツナ缶・(乾)ひじき・切干大根等と組み合わせるとメニューの幅が広がります。
旬の野菜350gを1日分使用量として、「そのままの素材の味」を生かして、副菜1皿(100g)を目安に毎食食べましょう。
旬の野菜350g
野菜 | 目安量 | 分量 |
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トマト | 1/4ケ | 50g |
オクラ | 1本 | 20g |
アスパラガス | 1/2本 | 10g |
ニラ | 1/4束 | 30g |
いんげん豆 | 20粒 | 40g |
青しそ | 2枚 | 10g |
みょうが | 1ケ | 10g |
しょうが | 1片 | 10g |
枝豆 | 20ケ | 60g |
ナス | 1/3本 | 40g |
パプリカ | 1/2ケ | 70g |
1品目 副菜→主菜→主食とアレンジできるメニュー
食材(2人分)0.4単位
副菜 | トマト 120g ナス 80g オクラ 20g みょうが 20g しょうが 4枚 |
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主菜 | エビ 6尾 120g(1単位) ホタテ 2ケ 80g(1単位) |
浸し液(A) | 濃い目の一番だし 250cc うす口しょうゆ 20cc みりん 20cc |
そうめん(ゆで)60g×(3単位) |
115kcal 塩分0.9g
【作り方】
各野菜を切って下ゆでしAにつけ込み、冷ます時間内で味を染み込ませます。
一晩冷蔵庫に入れて朝食用に副菜1皿分食べたり、主菜のエビ・ホタテを加えると夕食用にもなります。
また、翌日に、ゆでそうめん180gと一緒に食べると主食に早変わりします。
2品目・・・副菜 お弁当の野菜メニューにピッタリ☆
みそ味を梅肉味やマヨネーズ味に変えて工夫できる野菜巻きです
食材(2人分)0.4単位
- いんげん 20g
- パプリカ 40g
- アスパラガス 20g
- 青しそ 6枚
- みそ 6g
- 油 2g
- プチトマト 20g
27kcal 塩分0.2g
【作り方】
いんげんは、すじを取り4センチ目安に切ります。
パプリカとアスパラガスは5ミリ厚さの棒状に切ります。
青しそ1枚に、それぞれ2本ずつ野菜を置いてみそ1gをのせてクルクル巻きます。
フライパンに油を熱し、こんがり焼きます。
このように1日30種類以上の食材を組み合わせて食べる日本食は世界一です!
色合い良く、しっかり噛んで食べる「一汁三菜」のメニューは、昔ながらの「食育」です。