光市島田の内科 いのうえ内科クリニック|糖尿病・甲状腺疾患・生活習慣病・高血圧・バセドウ病・橋本病

〒743-0063 山口県光市島田6-13-26

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栄養指導
栄養士

当院では、管理栄養士による栄養指導を行っています。

糖尿病・高血圧・高脂血症の方など、ご希望の方はお気軽に受付までお申し付けください。

実施日時 毎週 水曜日・金曜日
午前 9:00~12:00
午後 14:30~17:00

血糖コントロールを良好に、食事内容を見直しましょう

和風メニューを心掛けているAさんの“食事シート1・2”の調整をしてみました。

食事シート1~調整前メニュー~

メニュー 目安 分量 エネルギー(kcal) 糖質量(g)
朝食 ご飯 1杯 150g 252 55.5 60.5g
味噌汁 1杯 150g 37 5.0
昼食 肉うどん 1杯 280g 420 60.3 100.3g
コンビニおにぎり 1個 100g 177 40.0
夕食 ご飯 1杯 150g 252 55.5 82.2g
サンマ塩焼 1皿 70g 231 3.3
ポテトサラダ 1皿 100g 149 12.5
ビール 1缶 350ml 140 10.9

合計 1658kcal 242.7g(59%)

初回調整内容

1日の食事メニューの中から、Aさんに高エネルギー食品と高糖質食品を1つずつ選んでもらい、代替食品を決めました。
Aさんはビールのエネルギー量に注目し、カロリーオフに換えました。
また、昼食の肉うどんとおにぎりの重ね食べをやめて、肉うどん1杯にしました。
さらに、Aさんに糖質量を同量に食べてもらえるように、朝食量を増やして昼食メニューの組み合わせを考えてもらい、次回までに「食事シート2」の記入をお願いしました。

2回目調整内容

Aさんは朝食量が少なく、栄養不足になっていたことに気付き、オムレツ1皿とグリーンサラダ1皿を組み合わせて食べるようにしました。次に、昼食は肉うどんに副菜、リンゴ1/4ケを組み合わせ、ほぼ3食同量にしました。
同じエネルギー量内で、毎食ずつ糖質量を同量にすることで、糖質量の摂り過ぎをなくし、改善できたことを確認しました。
常に、Aさんの食嗜好を尊重し、体重の適正化(指示エネルギー量)と食後高血糖の是正(糖質量の摂り過ぎ)を目指して、自主性を持ち、継続できるようアドバイスしました。

食事シート2~調整後メニュー~

メニュー 目安 分量 エネルギー(kcal) 糖質量(g)
朝食 ご飯 1杯 150g 252 55.5 71.4g
味噌汁 1杯 150g 37 5.0
オムレツ 1皿 90g 86 3.0
グリーンサラダ 1皿 115g 37 7.9
昼食 肉うどん 1杯 280g 420 60.3 74.2g
ほうれん草ゴマ和え 1皿 85g 83 8.4
リンゴ 1/4ヶ 37g 20 5.5
夕食 ご飯 1杯 150g 252 55.5 74.0g
サンマ塩焼 1皿 70g 231 3.3
ポテトサラダ 1皿 100g 149 12.5
ビール(カロリーオフ) 1缶 350ml 91 1.7

合計 1658kcal 218.6g(53%)

毎日の生活の中で、どのようなタイミングで何を食べていますか?

糖尿病の食事療法については「決まりきった、制限のある食事」というマイナスのイメージを持ってしまい、長続きしない方が多くいらっしゃるようです。
食習慣は個人個人で異なるのが当たり前で、すべての方に合うような決まりきったメニューが無いのが実情です。
そこで私たちは、各々の患者さんにあった方法で、エネルギー量・糖質量を守り、栄養配分を調えられるメニュー作りを、一緒に話し合いながら進めていくようにしています。
「毎日の生活の中で、どのようなタイミングで何を食べていますか?」
「どういう料理がお好みですか、、、、、、?」
ぜひ教えてください!一緒に“続けられる食事療法”を考えていきましょう!

野菜のイラスト

季節メニューの工夫についてご紹介しましょう

注目の食材は、卵・チーズ・厚揚げ・豆腐・アボガド・しめじ・わかめ等、糖質量の少ない(0.3g以下)食材を代替食材として毎日利用します。
また、買い置きのできる、大豆水煮缶・ツナ缶・(乾)ひじき・切干大根等と組み合わせるとメニューの幅が広がります。
旬の野菜350gを1日分使用量として、「そのままの素材の味」を生かして、副菜1皿(100g)を目安に毎食食べましょう。

旬の野菜350g

野菜 目安量 分量
トマト 1/4ケ 50g
オクラ 1本 20g
アスパラガス 1/2本 10g
ニラ 1/4束 30g
いんげん豆 20粒 40g
青しそ 2枚 10g
みょうが 1ケ 10g
しょうが 1片 10g
枝豆 20ケ 60g
ナス 1/3本 40g
パプリカ 1/2ケ 70g
野菜のイラスト

1品目 副菜→主菜→主食とアレンジできるメニュー

食材(2人分)0.4単位

副菜 トマト 120g
ナス 80g
オクラ 20g
みょうが 20g
しょうが 4枚
主菜 エビ 6尾 120g(1単位)
ホタテ 2ケ 80g(1単位)
浸し液(A) 濃い目の一番だし 250cc
うす口しょうゆ 20cc
みりん 20cc
そうめん(ゆで)60g×(3単位)

115kcal 塩分0.9g

野菜のイラスト

【作り方】
各野菜を切って下ゆでしAにつけ込み、冷ます時間内で味を染み込ませます。
一晩冷蔵庫に入れて朝食用に副菜1皿分食べたり、主菜のエビ・ホタテを加えると夕食用にもなります。
また、翌日に、ゆでそうめん180gと一緒に食べると主食に早変わりします。

2品目・・・副菜 お弁当の野菜メニューにピッタリ☆
みそ味を梅肉味やマヨネーズ味に変えて工夫できる野菜巻きです

食材(2人分)0.4単位

  • いんげん 20g
  • パプリカ 40g
  • アスパラガス 20g
  • 青しそ 6枚
  • みそ 6g
  • 油 2g
  • プチトマト 20g

27kcal 塩分0.2g

野菜のイラスト

【作り方】
いんげんは、すじを取り4センチ目安に切ります。
パプリカとアスパラガスは5ミリ厚さの棒状に切ります。
青しそ1枚に、それぞれ2本ずつ野菜を置いてみそ1gをのせてクルクル巻きます。
フライパンに油を熱し、こんがり焼きます。

このように1日30種類以上の食材を組み合わせて食べる日本食は世界一です!
色合い良く、しっかり噛んで食べる「一汁三菜」のメニューは、昔ながらの「食育」です。