光市島田の内科 いのうえ内科クリニック|糖尿病・甲状腺疾患・生活習慣病・高血圧・バセドウ病・橋本病

栄養指導

栄養指導

当院では、管理栄養士による栄養指導を行っています。

糖尿病・高血圧・高脂血症の方など、ご希望の方はお気軽に受付までお申し付けください。

実施日時 毎週 水曜日・金曜日
午前 9:00~12:00
午後 14:30~17:00

血糖コントロールを良好に、食事内容を見直しましょう

和風メニューを心掛けているAさんの“食事シート1・2”の調整をしてみました。

食事シート1~調整前メニュー~

合計 1658kcal 242.7g(59%)

初回調整内容

1日の食事メニューの中から、Aさんに高エネルギー食品と高糖質食品を1つずつ選んでもらい、代替食品を決めました。
Aさんはビールのエネルギー量に注目し、カロリーオフに換えました。
また、昼食の肉うどんとおにぎりの重ね食べをやめて、肉うどん1杯にしました。
さらに、Aさんに糖質量を同量に食べてもらえるように、朝食量を増やして昼食メニューの組み合わせを考えてもらい、次回までに「食事シート2」の記入をお願いしました。

2回目調整内容

Aさんは朝食量が少なく、栄養不足になっていたことに気付き、オムレツ1皿とグリーンサラダ1皿を組み合わせて食べるようにしました。次に、昼食は肉うどんに副菜、リンゴ1/4ケを組み合わせ、ほぼ3食同量にしました。
同じエネルギー量内で、毎食ずつ糖質量を同量にすることで、糖質量の摂り過ぎをなくし、改善できたことを確認しました。
常に、Aさんの食嗜好を尊重し、体重の適正化(指示エネルギー量)と食後高血糖の是正(糖質量の摂り過ぎ)を目指して、自主性を持ち、継続できるようアドバイスしました。

食事シート2~調整後メニュー~

合計 1658kcal 218.6g(53%)

毎日の生活の中で、どのようなタイミングで何を食べていますか?

毎日の生活の中で、どのようなタイミングで何を食べていますか?

糖尿病の食事療法については「決まりきった、制限のある食事」というマイナスのイメージを持ってしまい、長続きしない方が多くいらっしゃるようです。
食習慣は個人個人で異なるのが当たり前で、すべての方に合うような決まりきったメニューが無いのが実情です。
そこで私たちは、各々の患者さんにあった方法で、エネルギー量・糖質量を守り、栄養配分を調えられるメニュー作りを、一緒に話し合いながら進めていくようにしています。
「毎日の生活の中で、どのようなタイミングで何を食べていますか?」
「どういう料理がお好みですか、、、、、、?」
ぜひ教えてください!一緒に“続けられる食事療法”を考えていきましょう!

季節メニューの工夫についてご紹介しましょう

注目の食材は、卵・チーズ・厚揚げ・豆腐・アボガド・しめじ・わかめ等、糖質量の少ない(0.3g以下)食材を代替食材として毎日利用します。
また、買い置きのできる、大豆水煮缶・ツナ缶・(乾)ひじき・切干大根等と組み合わせるとメニューの幅が広がります。
旬の野菜350gを1日分使用量として、「そのままの素材の味」を生かして、副菜1皿(100g)を目安に毎食食べましょう。

季節メニューの工夫についてご紹介しましょう

旬の野菜350g

1品目 副菜→主菜→主食とアレンジできるメニュー

食材(2人分)0.4単位

1品目 副菜→主菜→主食とアレンジできるメニュー
副菜 トマト 120g
ナス 80g
オクラ 20g
みょうが 20g
しょうが 4枚
主菜 エビ 6尾 120g(1単位)
ホタテ 2ケ 80g(1単位)
浸し液(A) 濃い目の一番だし 250cc
うす口しょうゆ 20cc
みりん 20cc
そうめん(ゆで)60g×(3単位)

115kcal 塩分0.9g

作り方

各野菜を切って下ゆでしAにつけ込み、冷ます時間内で味を染み込ませます。
一晩冷蔵庫に入れて朝食用に副菜1皿分食べたり、主菜のエビ・ホタテを加えると夕食用にもなります。
また、翌日に、ゆでそうめん180gと一緒に食べると主食に早変わりします。

2品目・・・副菜 お弁当の野菜メニューにピッタリ☆
みそ味を梅肉味やマヨネーズ味に変えて工夫できる野菜巻きです

2品目・・・副菜 お弁当の野菜メニューにピッタリ☆

食材(2人分)0.4単位

  • いんげん 20g
  • パプリカ 40g
  • アスパラガス 20g
  • 青しそ 6枚
  • みそ 6g
  • 油 2g
  • プチトマト 20g

27kcal 塩分0.2g

作り方

いんげんは、すじを取り4センチ目安に切ります。
パプリカとアスパラガスは5ミリ厚さの棒状に切ります。
青しそ1枚に、それぞれ2本ずつ野菜を置いてみそ1gをのせてクルクル巻きます。
フライパンに油を熱し、こんがり焼きます。

このように1日30種類以上の食材を組み合わせて食べる日本食は世界一です!
色合い良く、しっかり噛んで食べる「一汁三菜」のメニューは、昔ながらの「食育」です。